議会人としての決意

民衆の社会不満に付け込んで、体制批判を旨とする一部の勢力と、社会的に情報が薄い民衆に入れ知恵をして、一部のマスコミが恣意的に扇動するやり方に対して、私たち議会は真っ向から立ち向かっていかなければならないと思います。
もともと区民の対峙する相手は区民の膨大な税金ですべてを行使する行政であって、それをチェックし監視する重大な使命と権能を与えられた代表者が議員で有ります。議員が少なすぎると広く区民の声が反映できなくなります。議員の生活給も兼ねる報酬や、調査費を少なくする行為こそは議員活動に支障を来たし、何よりも優秀な人材が議員として集まらなくなります。一部の区民勢力が議員に対して攻撃的になれば、少なからず防戦に無駄なエネルギーを使い議会機能が停滞します。更には区民の意思が届かず、行政の思うままの区政に陥ることに成るのです。すなわち議会制民主主義を否定する本末転倒の愚かな結果しか生まれないのです。私たちも日本国憲法に准じ地方自治法に基づいて区民が堂々と選挙し当選した議員です。国会や都会の議員への攻撃をさておき、より身近な区議を揶揄する行為は正に不見識だという考え方も有ります。
私たち議会人としては信念と自覚を持って努力と研鑽を磨き、行政に対して現場主義と議論を持って対決姿勢を示していくべきと考えます。区民の目線と区政の未来を展望して力強く行動し続ける事をここにみんなで確認して参りたいと思います。
また、要望者に対しては貴方たちの送り出した自分の代表である議員を信頼し、十分な実力を発揮させる環境作りの方が重要であることをご認識頂きたいと申し上げます。
また、私たち議員は民衆にのみ的を絞ったポピュリズムに陥りやすい傾向が有ります。政治が権力化してくる時点でポピュリズムは民衆の中で必要とされる時は有りますが、それは全てではありません。ポピュリズムの多くは議会権威そのものを俗化させ低下させます。ポピュリズムに迎合することなく議員活動を展開していくことを強く主張しておきます。
議会制度が有る以上、議会の権威が無ければ期待も生まれない。議員の高い見識や先見性や行動力、発信力こそが議会の権威そのものです。
議会が地道に情報公開を旨として世に正当性を発露していくべきと考えます。
と同時に、民衆に巨大な影響力のあるスピードと拡張性の強大なマスコミが先ず議会民主主義の原点に立脚した議論と報道を公正公平に伝えていかなければならないと考えるところであります。